どうもこんにちはぽてるです。
今回は、投資初心者にリスクが低く始めやすい投資方法を紹介いたします!
私たち日本人の投資に対するイメージは、「投資って賭け事と一緒でしょ」「お金が減るくらいなら増えないけれど貯金のほうがいい・・・」といったイメージだと思います。
けれども賭け事のように一か八かというような投資方法もありますが、もっと安全でリスクを低く資産運用できる方法もあります。それが高配当株投資です!高配当株投資というのは、毎年投資した額の3~5%程度を配当金としてもらっていく投資法になります。
この高配当株投資の何が良いかというと、メリットとしては以下の4点があげられます。
2 長期保有することで、損をしにくいだけでなく、配当利回りが上昇する
3 新NISAで購入すれば、20%の税金が非課税となる
4 出口戦略を考える必要がない
では、ひとつずつ解説していきたいと思います。
1 高配当株投資について
高配当株投資とは、株主が企業に投資をした資金を元に、企業は設備投資や事業投資を行います。その見返りとして、投資した人に「配当金」というかたちで資金をくばります。これが「高配当株投資」の基本となります。
高配当株で有名な企業が「花王」になります。
次が花王のここ5年間のチャートになります。
見て頂くとわかるようにここ数年は、株価が下落傾向にあることがわかります。花王のような大企業でも株価は下落してしまうのですね。
続いて、花王の配当金を見て頂きます。
2018年 | 120円 | 2021年 | 144円 |
2019年 | 130円 | 2022年 | 148円 |
2020年 | 140円 | 2023年(予想) | 150円 |
ご覧の通り株価は下落しているにもかかわらず、配当金は上がり続けています。ちなみに花王は34期連続増配・・・。約34年間、配当金が上がり続けているという素晴らしい企業なんですね。
例えば、2023年に5000円で花王の株を100株(日本株は基本的に100株単位で購入のため)購入したとします。購入に50万かかりますがその後花王の株を保有しているだけで15000円の配当金が入ります。
株式投資を始めると、購入した株が下がることでかなり不安になります。株価が下がれば、人間は損をするのが嫌いな生き物ですから、やっぱり投資なんてダメだとなってしまい株を損のまま売ってしまうのです。
実際、2022年から2023年にかけて株価は下がっているものが多く、NISA口座で投資を行っていた人がマイナスが続くので売ってしまったというような話も聞きました。NISAは10~20年という長期間投資を続けるからこそ大きな利益を得られるものであり、短期的には損がでてしまうこともあるのです。損が出たまま売ってしまう行為は百害あって一利なしです。
このように株価が下がったときに、心の支えとなるのが配当金なのです。株価が短期的に下落したとしても、年間投資額の3~5%ほどを配当金で受け取ることで投資を続けていく意欲を持ち続けることができるのです。
次からは、高配当株投資のメリットについて話していきます。
2 配当金が投資の精神安定剤になる
先ほどもお話ししましたが、配当金は毎年受け取ることって、株価が下落している時にはかなり精神的に楽になるんですね。
株式投資は、基本的に中長期的に株を保有し続ければ利益が出るというふうにできています。短期的に投資をしようとすると、それってギャンブルと同じで「当たるも八卦当たらぬも八卦」なんですね。中長期的に投資を継続することで、企業の成長性だったり下がりすぎていた株価が元に戻ってきたりするのです。
また、高配当株全般の特徴になるんですが、一般的に業績も安定している企業が多いんですね。もちろん、配当を出しすぎていて、次の年から配当金やっぱり減らします!という企業もあるので注意が必要なんですが過去5年間くらいに減配していない企業を選ぶことでその可能性は低くなると思います。
3 長期保有することで、配当利回りも上昇する
花王の配当金を見て頂ければわかると思いますが、配当金が増え続けている企業って結構あるんです。
花王 | 33年 | ユーエスエス | 22年 | 沖縄セルラー電話 | 20年 |
SPK | 24年 | リコーリース | 22年 | リンナイ | 20年 |
三菱HCC | 23年 | トランコム | 21年 | KDDI | 20年 |
小林製薬 | 23年 | ユニ・チャーム | 21年 | サンドラッグ | 20年 |
このように、連続増配している企業は、比較的業績も安定しておりリスクの低い投資ができると思います。ただし、注意していただきたいのが、どんな企業でも市場全体が下落傾向にある時は、下落してしまうということです。ただ、そのような市場の暴落を経験してもなお連続増配企業は増配し続けています。このような株主に配当を還元するといった企業の方針も素晴らしいですよね。
また、株価が下がっている時は、新たに株を買うチャンスとなります。たしかに株価が下落していて、自分の保有している株の評価額も下がっているとなかなか新たに株を買おうという気にならないかもしれません。しかしそんな時に、入った配当金を再投資に回せば、安い株価で新たに株を購入することができるのです。
株式投資研究の世界的権威であるジェレミーシーゲル氏は著書「株式投資の未来」の中で
「配当再投資は、下落局面でプロテクターとなり、株価がいったん上昇に転じれば、リターンのアクセルとなる」
と述べています。要するに、株価が下落している時には配当を再投資することで銘柄数を増やしやすいし、株価が上昇した時には、保有株数が配当再投資により増えているのでより資産が増えるということですね。
このような戦略をとり続けることで、保有している株式の取得単価が下がり、同時に配当利回りが上昇していくのです。
配当利回りの計算式は
配当利回り(%)=1株当たりの配当金÷株価×100 となります。実際に2022年の花王の株価が高いとき(6000円と想定)で計算してみると、
150÷6000×100=2.5%
2022年の株価が一番高いときに花王を購入すると約2.5%の配当利回りとなります。そこで2022年の一番株価が下落していたところ(4500円)で計算してみますと、
150÷4500×100=3.3%
2022年の中でも約0.8%も配当利回りに違いがでてきます。これで、毎年連続増配している企業に投資をしていれば配当利回りが上昇していくことは難しいことではないとお分かりになると思います。
どんな企業の株価にも価格の浮き沈みはあります。しかし沈んだ時こそ、チャンスでありそのチャンスの時に頼りになるのが配当金なのです。
4 新NISAで購入すれば、配当金が非課税になる
2024年から新NISAが始まるというのは、みなさんもご存じだと思います。
※引用 金融庁HP
新NISAのポイントとしては、
① 非課税投資枠の拡大
現行のNISAでは積立が年間40万、一般が120万円でしたが、新NISAでは年間360万と大幅に上昇しました。
② 非課税保有期間が無期限に
現行NISAでは有限だった非課税保有期間が無期限となりました。これってかなりうれしいですよね!
③ 保有株の売却で投資枠が復活
現行NISAでは保有株を売却すると、その分の枠は復活しませんでしたが、新NISAでは売却分の投資枠が復活します。
以上の3つが新NISAの大きな変更だと思います。
高配当株投資と新NISAの相性がいい点が、配当金も非課税になるというところですね。
日本の株ですと、税金が完全に控除されますし、米国株では日本での20%が非課税になりますので外国税の約10%のみが課税されることになります。
これってかなり大きいことですよね!年間の配当金が100万円だとしたならば、本来税金を取られることで配当金が80万円か70万円になってしまうところを、100万円か90万円で受け取れるということになります。いかに新NISAの非課税が優秀なのかお分かりになると思います。配当金の額が大きければ大きいほどその効果も大きくなるんですね。
ただし、注意が必要なのがつみたて投資枠のほうですと高配当株が入ってないんですね。(こちらは優良な投資信託に投資ができます。調べた限り高配当株は入ってないと思われます。間違っていたらすいません・・・。)なので成長投資枠の法で高配当株は購入することになります。
5 出口戦略が必要なくなる
高配当株投資のメリットとして私が欠かせないと思うのが、この出口戦略が不要となる点です。今まで高配当株投資のメリットについてお話してきましたが、純粋に資産を増やしたい!という場合はインデックス投資が一番だと言われています。高配当株投資は、毎年の配当金に税金がかかってしまうため、資産を増やすという目的にのみフォーカスすると、インデックス投資の方が資産が増えるスピードは速いんですね。
インデックス投資は、高配当株のように配当金を出さない代わりに、その分を投資に回しますので税金がかからない分、年間の成長率が高配当株よりも高いんですね。
しかしそんなインデックス投資よりも高配当株がなぜおすすめなのか、私の考えを説明させていただきます。
投資を続けていくうちにどこかで保有してきた株を現金化するときが来ると思います。投資全般(NISAも含めて)なんですが、基本的に長期的に保有することで利益が出る仕組みになっています。(短期的に見るとギャンブルに近い性質があると思います)もちろん、企業分析だったり短期トレードでも利益を出すことはできると思いますが、どんな人でも利益を出せるというのが、長期投資なんですね。
長期的に投資を続けていき、だいぶ利益が出てきたときにふと思うと思います。
「あれ、これ今売ってもいいのかな?」「もうちょっと利益がでてから売ろうかな」
長年、投資を続けていく中でこのような疑問が出てくると思います。
おそらく長期投資を続けていき、保有株を売却する出口戦略を考え始めるのは、定年退職を迎えるころくらいになるかと思います。収入が減ってしまう中で、今まで投資をしていたものを売却して現金化しようと考えます。ここで、出口戦略として考えられるのが3パターンあります。
① 保有株を一気に売却して現金化する。
皆さんが考えるのはこの戦略だと思います。しかし投資の中で難しいとされているのが、売却の時です。もし保有株が大きく値下がりしている時に売却してしまうと、大きく売却益が下がってしまいます。このようにタイミングにより大きな影響を受けてしまうため、万人におすすめできるやり方ではないかなと私は思います。今まで保有していたものを売却する勇気ってなかなかでないですよね・・・。
② 保有株を少しずつ取り崩していく。
現実的にやりやすい出口戦略がこれだと思います。保有株から年間数%ずつ取り崩していくやり方ですね。これならば、一気に売却するときと違い、時間分散の効果が得られますので誰でもやりやすいと思います。ただし、今後の生活にどのくらいの予算が必要で、どれくらい毎年売却していけばいいのか。それを決めるのはかなり苦労すると思います。
③ 売却はせず、配当金をもらい続ける。
やはり私はこのやり方が一番だと思っています。売却を考えず、配当金をもらい続けることで出口戦略を考えなくてよいし、資産がなくなるという心配がないからです。老後のことを考えると、年金と保有株からの配当金をもらうことが長生きする時の大きな味方となってくれます。
以上の出口戦略の件からも高配当株投資が我々のような一般人には一番だと思います!
6 おすすめの高配当株銘柄について
ここからは、私がおすすめする高配当銘柄について紹介します!
私は基本的に日本株ではなく、米国の高配当株ETFをおすすめしています。
理由としては、以下の3つがあります。
① 日本株よりも株価の成長性があり、増配も期待できる。
② ETFを購入することで、個別株よりもリスクの低い投資を行うことができる。
③ 円安というリスクがある中で、円だけではなくドルの資産を持つことができる。
おすすめの米国高配当株ETFについては、こちらのページで詳しく紹介していますのでよければぜひご覧ください。
参考程度に・・・。
私の米国高配当株ETFのおすすめはVYMです!理由としては、増配及び株価の値上がり益が期待できることがあげられます。
また、やっぱり外国に投資するのはちょっとという方もいると思います。そういった方は日本の個別株に投資をする形でもよいと思います!日本の名の知れた大企業に投資をすれば、そうそう失敗ということにはならないと思います。ただし注意点が一つ。個別株を購入する際には1社だけに集中投資するのではなく、最低でも5社くらいには分散して投資するようにしましょう。このご時世、大企業であったとしても何があるかわかりません。投資する場所を分散することでリスクが低くなります。
日本個別株のおすすめとしてはやはり連続増配を続けている企業でしょうか。「3 長期保有することで、配当利回りも上昇する」 であげさせていただいた連続増配企業で、気に入ったものがあればそこに投資をする方法でよいと思います。長期的に連続増配してくれれば、10~20年後にはかなり配当利回りが上がっていると思います。
米国高配当ETFと日本個別株両方とも購入することもかなりおすすめです。米国高配当ETFは、リスクが低い代わりに配当利回りは平均4%くらいですので、物足りないという方もいるかもしれません。そこで、米国高配当ETFをコアにしながらも、日本個別株をサテライト的に購入し平均の配当利回りを上げていく戦略をとるのです。
米国高配当ETFをコアにすることで、日本個別株で少しリスクのある運用もできると思います。(配当利回りの高いJT(日本たばこ産業)や日本郵船など配当利回りが高いが値動きにリスクがある企業など)
7 まとめ
いかがだったでしょうか。今回の記事のまとめです。
ただし、記事の中でも書かせていただきましたが、資産を最短で増やすという点では、高配当株よりもインデックス投資に軍配があがります。
自分にあった投資方法を選ぶうえで今回の記事が参考になっていただければ幸いです。
少しでも投資を始めて、生活を豊かにしていきましょう!
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