どうもこんにちはぽてるです。
今年に入り、アメリカの金利が上がり続けていることはみなさんご存じだと思います。
これにより、日本では円安が加速し、日本の物価が上がり続けています。そして連動するように米国株の株価も軒並み下がっています。
なぜ、金利が上がると株価が下がってしまうのでしょうか。今回はこちらを解説していきたいと思います!
今回の記事の結論です。
- 金利を見れば株価が分かる!
- 金利の利上げは、景気が過熱した時に実施される
- 利上げは株価の下落を引き起こす
金利の役割とは
金利とは、各国の中央銀行が設定するもので、それによって景気のバランスを図っています。
また、金利は株価と密接な関係をもっています。みなさんは「炭鉱のカナリア」というものをご存じですか?
カナリアとは、周囲の異変にとても敏感であり、危険を感じると鳴きやむという性質をもっています。そこで炭鉱などで働く人々が、坑道に入る際に3羽のカナリアを鳥かごにいれてもっていきました。
坑道に入った際に、カナリアが鳴き止めば坑道にガスなどの危険があるとしてカナリアを警報音代わりに使っていました。これにより、労働者は事前に危険を回避することができたのです。
そして投資の世界では、金利がこのカナリアの役目をしているのです。
金利の利上げは、投資の世界に影響を及ぼすため、我々はこの「炭鉱のカナリア」のアラームに注意していきましょう。
金利の利上げっていつ行われる?
金利の利上げが行われるのは、景気が過熱気味だったり、物価が継続的に上昇するインフレ懸念が高まった際に行われるようです。
利上げを行うと、民間企業がお金を借りる際の金利や個人の預金の金利が上昇するため、企業は設備投資を控える、個人は貯金が増える。こうした行動が増え、消費が抑制されてしまうため、景気全体の過熱を抑える効果があります。
利上げをすると、なぜ株価が下がってしまうのか
では、利上げが株価に与える影響を見ていきましょう。
現在のアメリカでは、インフレに伴い、政策金利の利上げが進められています。
アメリカのFRB(連邦準備理事会)は、景気を殺してでもインフレを撲滅するという発言もしており、かなり強い意志で利上げを続けていく姿勢を示しています。
そのため、2022年に入り、FOMC(連邦公開市場委員会 米国の金融政策を決定する会合のこと)で、政策金利を3会合連続で0.75ポイント引き上げています。
この利上げのスピードは、通常の3倍の引き上げということなので、どれだけ早くインフレを沈静化させたいのかが伝わってきますね。
いまのところ、予想では年末までに4%台まで引き上げる見通しのようです。
銀行に預けるだけで、4%の金利がもらえるのであれば銀行に預けて4%分の利息をもらいたいですよね。
また、40年前のアメリカでもインフレが起きた際に、当時のボルカー議長が、徹底的な利上げ姿勢を貫き、物価の安定を取り戻したという実績があることも関係があると思います。
現在のパウエル議長もこのような徹底的な姿勢を貫くことで、今回のインフレ局面を乗り切ろうと思っているのであれば、まだまだ利上げは続くと思っています。
では、なぜ利上げを行こなうと株価が下落するのでしょうか。
実は、過去のデータを見ると、利上げを行うと株価が大きく下落するということはあまりないんです。
2004年や2015年のFRBの利上げは段階的にそしてゆっくりと行われたため、株価は大きく下落しなくて済みました。
このことからわかるように、急激で大きな利上げでなければ、株価に大きな影響を与えることなく、インフレを退治できるのです。
しかし今回のインフレは、2020年3月のコロナウイルス蔓延に伴うゼロ金利政策により行き過ぎた景気活動によってもたらされたものであり、より積極的に利上げを進めなければ、このインフレは退治できないと言われています。
今年に入ってからの利上げのペースを見ればわかるように、株価へ与える影響はとてつもなく大きくなりそうだと予想ができます。
このような状況で投資を続けるのか
さて、今回のように急激な利上げの際には投資を続けるべきなのでしょうか。
1 愚直に積立投資すべき
まずは、積立投資を続けるべきだと私は考えています。理由は、株価の底はだれにもわからないし、株価の下落というのは、長期的に見ればチャンスだからです。
投資の専門家や投資関係のyoutuberなどでも意見が分かれているものを投資素人がいくら考えたところでわかるはずもなく・・・。 ただし、現在は株価は確実に下がっているのでいつも通り積立投資を続けることが重要だと思います。
ただし、やってはいけないのがチャンスだと思い込み、資金を一括投資してしまうことです。もし、今よりも下落が止まらなかったとき、投資をあきらめてしまう恐れが出てきます。
「相場に居続けること」 私はこれが一番大事だと考えていますので、積立投資を継続しチャンスだと思ったときは無理のない範囲で資金を追加投資しましょう。
2 利上げ局面に強いセクターに投資する
なかなか難しいと思いますが、利上げ局面に強いセクターに投資することも一つの選択肢ではないかと考えています。
利上げ局面で強いと言われているのは、医薬品セクターや生活必需品セクターなどのディフェンシブセクターですね。
詳しくは下の記事で紹介しておりますので是非ご覧ください。
セクターローテーションとは?弱気相場でおすすめ!ディフェンシブETF紹介!
ただし、注意してほしいのが利上げ局面で強いと言われているセクターでも、利上げが来れば下落はするということです。この下落幅がナスダックやS&P500よりも小さいということなんですね。
リスクを小さくするか、それともリターンを見越して投資をするか、これは個人の判断になると思います。ちなみに私は今のところはディフェンシブセクターは買わず、今あるものを積み立てていこうと思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
金利が株価に与える影響は少なくないことが分かっていただけたかと思います。
緩やかな利上げであれば、株価に与える影響は小さいのですが、今回のように急激な利上げは株価に与える影響は大きいようです・・・。
私も毎日いろいろなyoutubeで今後の利上げ見通しや株価の底はいつくるか、という動画をみているのですが、やはり専門家の方たちでも意見が割れているようです。
やはり投資素人としては愚直に積立投資が一番なのかなーと再認識しております。専門家がわからないものを私が分かるわけありませんからね・・・。笑
今回のまとめです。
- 急激な利上げは、株価を下落させる
- 過熱した景気を抑えるために、利上げは実施される
- 誰にも株価の底はわからないので積立投資を続けましょう
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