みなさんはJEPIという米国高配当株をご存じですか?
2020年5月に開始された新しいETFでまだご存じない方も多いと思います!
この記事では比較的歴史の浅いJEPIについて私がわかる範囲で解説し、投資するメリットデメリットを皆さんに知っていただければと思っております。
この記事の結論です。
- JEPIはキャピタルゲインとインカムゲインの両方を目的としたETF
- 配当金利回りは脅威の10%超え!配当金がすぐに欲しいという人にはおすすめ!
- 銘柄選択はファンドマネージャー次第であり、今後の下落相場での値動きは読めない
- キャピタルゲインはS&P500と比べると抑えられがち
JEPIってなに?
JEPIとは、オプションの販売と米国大型株(主にS&P500)への投資を組み合わせ、オプション・プレミアムと株式配当から毎月の収益を得ることを目指すETFです。8割程度がS&P500を中心とした銘柄で構成され、残りの2割をEquity Link Note(仕組債の一種)で運用されています。
※オプションプレミアム
特定の資産(原資産)を予め決められた価格(権利行使価格)でその資産を買うまたは売る権利に対してつけられる価値です。オプション料またはオプション価格とも呼ばれます。
(大和アセットマネジメント 参照)
※仕組債
「仕組債」とは、文字通り、一般的な債券(プレン債)にはない特別な「仕組み」をもつ債券です。この「仕組み」とは、スワップ(※1)やオプションなどのデリバティブ(金融派生商品)のことをさします。つまり「一般的な債券」に「デリバティブ」を組み込んだ債券を「仕組債」ということになります。
(楽天証券 参照)
オプションプレミアム及び仕組債については、私も完全に理解できておりません…勉強不足で申し訳ありません。勉強して完全に理解できましたら、また別の記事でお伝えできればなと思います!
ではJEPIの説明を続けます。
JEPIは8割程度がS&P500で構成されており、こちらは低ボラティリティな銘柄が多く比較的値動きが緩やかになるように設計されているようです。この銘柄でキャピタルゲインを狙っています。残りの2割がエクリティ・リンク・ノート(仕組債の一種)が構成されており、こちらでインカムゲインを狙っています。
まとめると、JEPIはある程度のキャピタルゲインとインカムゲインを狙えるETFと言えるでしょう。
・JEPIの構成銘柄
続いてJEPIの構成銘柄を見ていきましょう。
こちらはJEPIのファクトシートから上位10位銘柄を抜粋したものです。
1~10位までに保険会社や製薬会社、あとはみなさんもご存じのコカ・コーラやペプシなどが組み入れられています。S&P500の銘柄でもアップルなどは上位にきておらず、低ボラティリティのものを多く採用しているようです。あとはELN(仕組債)も上位4位に入っています。
続いて構成比率を見てみましょう。
セクターの割合を見ていただければわかるように、金融、ヘルスケア、工業セクターなどの割合が多いようです。このことからも低ボラティリティなセクターが多いことがわかります。こう見ると、景気下落局面でも以外と底堅い値動きをするのかな?と期待してしまいます。
・JEPI チャート
続いて、JEPIとS&P500を比較したチャートを見てみましょう。
青:JEPI 赤:S&P500
(TradingView参照)
こちらがJEPIとS&P500を比較したチャートになります。設定日が2020年5月になりますのでまだデータは少ないです。JEPIは低ボラティリティな銘柄で構成されていますので、やはりS&P500より小さな値動きとなっています。株価が上昇局面の時もかなり小さな上昇となっていますが、下落局面でもS&P500よりも小さな下落幅で抑えられていることがわかります。
ただし、JEPIはアクティブ運用であるため、ファンドマネージャーの手腕によって運用成績は変わっていく可能性がありますので注意が必要です。
・JEPI 分配利回りについて
JEPIは毎月分配の分配金がでています。配当利回りは直近で10.75%、平均で7~10%程度となっています。ほかの高配当ETFと比べるとかなり高い利回りであることがわかります。ただここで注意していただきたいのが、JEPIはキャピタルゲインを小さくする代わりに配当利回りを高くしていることです。キャピタルゲインを望んでいる方にはJEPIは合わない商品と言えるでしょう。
・まとめ
いかがだったでしょうか。JEPIはある程度のキャピタルゲインと高い利回りの配当金を得られるETFであると思います。
JEPIに投資すべき人は
- なるべく高い配当金が欲しい!
- 株価上昇はあまり期待してないけど少しはキャピタルゲインも期待したい!
- 毎月配当金が欲しい!
こういった人がJEPIに投資をするべきだと思います。
かくいう私もあまり株価が減るのは嫌だけど高い配当金はほしい!という理由で最近JEPIへの投資を始めました。今後自分の運用銘柄の紹介などもできればなと思っております。
2022年9月現在、株価下落が続いておりますがこのような時こそ高配当株の配当金がかなり心の支えになっております!今後も高配当株ETFを買いましていければなと考えています。
コメント